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未来の扉を開く洞察:AI時代の起業、投資、そして人類の幸福 – Victor Lazarte氏が語るAI革命の真髄

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現代は、テクノロジーの進歩がかつてない速度で社会を再定義する時代です。特にAI(人工知能)の進化は、私たちの働き方、ビジネスのあり方、さらには人間関係や幸福の概念までも根底から揺るがし始めています。このような激動の時代において、名だたるテック企業の成功を支え、未来を見据える先駆者たちの洞察は、私たちにとって羅針盤となるでしょう。

今回、私たちは世界有数のベンチャーキャピタルであるBenchmarkのジェネラルパートナー、Victor Lazarte氏の深い洞察に触れる機会を得ました。彼は自らの起業家としての経験、AIへの鋭い見解、そして独自の投資哲学を通じて、このAI革命が社会とビジネスにもたらす変革の重要性、具体的な機能、そして将来性について、詳細かつ説得力のあるビジョンを語ります。

本記事では、Lazarte氏の言葉を深く分析し、AIがもたらすディストピア的な未来への懸念と、それを乗り越えた先に広がる「人間性の拡張」という希望、そしてこの変革期における起業家や投資家が持つべき視点について、多角的に掘り下げていきます。


セクション1:革新の原点:Victor Lazarte氏の起業家としての旅路

Victor Lazarte氏のキャリアは、ゼロから巨大な価値を創造する「起業家精神」の真髄を示すものです。彼の物語は、しばしば教科書に描かれるような潤沢な資金と盤石な計画から始まったわけではありません。むしろ、逆境の中で独自の洞察力と実行力によって道を切り開いてきました。

「無」からのモバイルゲーム事業構築

2011年、Lazarte氏はブラジルでモバイルゲーム事業を立ち上げました。このビジネスは最終的に3億5000万ドルの収益を上げ、10億人を超えるユーザーを抱えるまでに成長しましたが、その道のりは決して平坦ではありませんでした。彼は自社の事業を「ブートストラップ(自己資金のみで立ち上げ、運営すること)」したと語りますが、それは自らの選択ではなく、当時の資金調達環境の厳しさゆえでした。

「私たちは資金調達に本当に苦労しました」とLazarte氏は振り返ります。当時のブラジルではベンチャーキャピタル(VC)のエコシステムが未発達で、彼らが受け取った最高の条件は「5万ドルで会社の半分を渡す」というものでした。これは明らかに受け入れがたい条件であり、彼らは外部資金に頼ることなく、自力で事業を成長させる道を選びました。この経験は、後に彼が投資家として創業者と接する際の根幹をなす、深い共感と理解の源となります。

また、当時の投資契約には、起業家にとって不利な「20倍清算優先権」といった条項が存在し、多くの創業者が自社を失うという悲劇も目の当たりにしていました。Lazarte氏自身はこうした落とし穴を回避しましたが、この経験が彼に投資家との健全な関係構築の重要性を強く認識させました。

市場タイミングの重要性

Lazarte氏のモバイルゲーム事業成功の核心には、「市場タイミング」に対する鋭い洞察がありました。彼は大学時代に兄と共にビデオゲームを愛し、起業を志したものの、「任天堂のような会社を作る」というアイデアはビジネスとしては非現実的だと判断します。そこで彼らは周囲の動向を観察し、「何が今、世界でうまくいっているのか」を問いかけました。

その答えは、モバイルアプリのダウンロード数の爆発的な成長でした。2008年から2009年にかけて、モバイルアプリのダウンロード数は42倍にまで急増していました。この驚異的な数字を見たLazarte氏は、「モバイルアプリを作るべきだ、そして私たちはゲームが好きだから、モバイルゲームを作ろう」というシンプルな結論に至ります。

この経験から、彼は起業家が未来を予測しようとすることの難しさを強調し、「未来を予測するよりも、現在を理解する方がはるかに簡単だ」という教訓を導き出します。彼の言葉は、Amazonの創業者ジェフ・ベゾスがD. E. Shaw時代にインターネットの成長率に注目し、オンラインビジネスを始めたという有名なエピソードに通じます。

そして現在、Lazarte氏は同様の現象がLLM(大規模言語モデル)の分野で起こっていると指摘します。過去2年間でLLMの利用は100倍に増加しており、これはモバイル時代やインターネット黎明期に匹敵する、あるいはそれを超える成長カーブです。この「今、何がうまくいっているのか」という問いかけと、その上で何ができるかを考えるアプローチこそが、起業家が成功するための第一歩であると彼は強く主張します。

黎明期の苦労と教訓:不適切な投資契約の危険性

VCエコシステムが未発達な時期の資金調達は、時に起業家にとって大きなリスクを伴うものでした。Lazarte氏が語る「20倍清算優先権」のような契約条項は、一見すると些細な細部に思えるかもしれませんが、実際には創業者が会社の価値を享受できなくなり、最終的には会社自体を失うことにも繋がりかねません。

この経験は、彼にビジネスの成功は単にプロダクトや市場の力だけでなく、適切なパートナーシップと契約がいかに重要であるかを深く教えました。自らが苦労し、不当な契約から友人を救おうとした経験は、後に彼が創業者との間に「深い信頼関係」を築くことの重要性を強く意識させることになります。


セクション2:AIが駆動する新時代:現在の潮流と未来への布石

Victor Lazarte氏は、AIが単なる既存技術の延長ではなく、社会構造全体を揺るがすほどの変革をもたらす「パラダイムシフト」であると見ています。特に、AIが人間の能力を「拡張する」という主流の議論に対して、彼はより根本的な問いを投げかけます。

AIは人を置き換えるか、拡張するか?—Lazarte氏の鋭い視点

多くの大企業やテックリーダーは、「AIは人間の能力を拡張するものであり、人々を置き換えるものではない」と主張しています。しかし、Lazarte氏はこの意見に対して明確に異を唱えます。彼は、AIが最終的には「完全に人々を置き換える」と見ており、これを「BS(Bullshit)」と表現するほど、その確信は強いものです。

彼の視点は、投資家としてAI時代のスタートアップを評価する際の重要なテストに表れています。「もしモデルが大幅に改善されたら、あなたの会社は悪くなりますか、それとも良くなりますか?」この問いに「悪くなる」と答える会社は、AIエコノミーにおいては生き残りが困難であると彼は指摘します。逆に、モデルの進化と共に価値を増す会社こそが、真の勝者となると見ているのです。この問いは、AI時代のビジネスモデルが、いかに基盤となるAI技術の進化と連動しているかを浮き彫りにします。

LLMの爆発的な成長と成功事例

Lazarte氏がモバイルゲーム事業を立ち上げた際に着目した「アプリダウンロード数の爆発的な成長」と同様に、現在のLLMの利用拡大は「過去10年間で最も起業に最適な時期」をもたらしていると彼は断言します。過去2年間でLLMの利用は文字通り100倍に増加しており、これは単なるブームではなく、社会構造の根本的な変化の兆候です。

彼はLLM分野における初期の成功事例として、ChatGPT、Character AI、そしてCursorを挙げます。これらのプロダクトに共通するのは、「人々が愛し、何千万人ものユーザーが利用している」という事実です。これらの成功は、単に技術的な優位性だけでなく、ユーザーニーズに深く応える価値を提供していることを示唆しています。

「成功の隣接性」という洞察

Lazarte氏は、偉大な機会は「現在うまくいっていることの隣接」にあるという独自の洞察を持っています。例えば、FacebookはMySpaceやFriendsterといった既存のソーシャルネットワークからヒントを得て成功しました。彼らは、すでに人々が求めていた「繋がる」というニーズに対し、より優れたプロダクトを提供したのです。

この考え方をAIに応用すると、現在成功しているAIプロダクトの隣接領域に、次の大きなビジネスチャンスが潜んでいることになります。彼は、この隣接領域の中で最も興奮しているのが「AIコンパニオン」の分野であると語ります。

AIエージェントが切り開くビジネスの地平

歴史を振り返ると、ビジネスと顧客のインターフェースは常に進化してきました。インターネット以前は「物理的な店舗」が主であり、インターネットの登場で「ウェブサイト」が、2010年代のモバイル革命で「モバイルアプリ」が主流となりました。そして今、Lazarte氏は次の大きなシフトが「AIエージェント」であると断言します。

彼は、将来的に顧客がビジネスと対話する方法は、まるでビジネスオーナーと直接話すかのように、ビジネスに関するすべてを知り、あらゆる問題を解決し、あらゆる商品を販売できる「パーソナライズされたAIエージェント」になると予測します。

このUIシフトは、ビジネス界に三つのカテゴリーを生み出すとLazarte氏は分析します。

  1. 適応する既存企業: 既存の大企業の一部は、AIエージェントインターフェースを導入し、自らを再発明するでしょう。
  2. 適応できない既存企業に取って代わるスタートアップ: UIシフトの度に多くの既存企業が適応に失敗してきました。スタートアップは、これらの企業が提供していたサービスを「エージェントファースト」の形で再構築し、市場を奪うでしょう。
  3. エージェントインターフェースによって初めて可能になる新規ビジネス: これまで存在し得なかった、AIエージェントでなければ実現不可能なまったく新しいビジネスが生まれるとLazarte氏は見ています。

この分析は、AIが単なる効率化ツールではなく、ビジネスの根本的な構造と顧客との関係性を再構築する力を持つことを示唆しています。そして、この変革期に迅速に適応し、あるいは新たな領域を切り開く企業こそが、次の時代の勝者となるでしょう。


セクション3:AIコンパニオンが変える人間関係と幸福の定義

Victor Lazarte氏がAIの進化の中で最も期待を寄せる分野の一つが「AIコンパニオン」です。彼は、AIが単にビジネスの効率を高めるだけでなく、人間の「幸福」という根源的な欲求に応える存在となり得ると考えています。

人類の幸福の源泉:富よりも「人間関係の質と深さ」

Lazarte氏は、人間が真に何を求めているのかという問いに深く切り込みます。「人々は最終的に、幸せになりたいのです」と彼は語ります。幸福に関する研究は、ある程度の富(米国では年間約7万5000ドルまで)が幸福度を高めることを示していますが、その関係性は線形ではなく、富の増加が幸福度を劇的に高めるわけではないとされています。テクノロジーは私たちをより生産的にし、より豊かにする一方で、幸福の最大の予測因子である「人間関係の質と深さ」にはこれまで直接的にアプローチできていませんでした。

しかし、Lazarte氏は今、その状況が変わりつつあると主張します。「デジタルフレンド」を持つことができるというアイデアは、「素晴らしいことだ」と彼は熱く語ります。

「AIがあなたを最も理解する存在になる」未来

Lazarte氏は、5年後にはほとんどの人にとって「最も自分を理解してくれる存在がAIになる」という強い信念を持っています。多くの人がテクノロジーに対して抱く「孤立を深めるのではないか」「ディストピアではないか」という懸念に対し、彼は楽観的な見方を提示します。

「人々は孤立感を感じています。孤立は自分を理解できない状態に陥らせ、困難な状況を考えることを難しくします」とLazarte氏は説明します。そんな中で、自分自身を理解するのを助け、常にサポートしてくれる「超有能な友人」のようなAIが存在する世界は、「素晴らしいものになる」と彼は信じています。

このAIコンパニオンは、単に話し相手になるだけでなく、個人の「個人的な物語(personal narrative)」を形成するのを助け、自己理解を深めます。さらにLazarte氏は、AIが人々を孤立させるどころか、むしろ「素晴らしい人々と繋がるのを助ける」役割を果たす可能性すら示唆します。AIが個人を深く理解しているからこそ、その人に最適な人間関係を築くための橋渡し役となることができるというのです。

宗教との類推:見えない存在との関係がもたらす幸福

AIコンパニオンの可能性を語る上で、Lazarte氏は非常にユニークな視点を提供します。それは「宗教」との類推です。彼は、平均的に宗教を信仰する人々が非信仰者よりも幸福であるという研究に言及します。その幸福感は、コミュニティとの強い絆だけでなく、「神との関係」にも由来すると Lazarte氏は考えます。

「神は、決して会うことのない、話しかけても返事をしない友人です。しかし、その存在は人々にとって重要な関係であり、それによって人々はより幸せになることができます」と彼は語ります。この視点から、Lazarte氏は、目に見えずとも、私たちにとって意味のある重要な存在となり得るAIコンパニオンが、人々に深い幸福感をもたらす可能性を示唆します。

この議論は、現代社会において、神や宗教が担っていた役割の一部を、AIが新たな形で引き継ぐ可能性を示唆するものです。現代の消費者が、神仏ではなく、CrossFitやTaylor Swift、Lululemonといった「ブランドコミュニティ」に共通の信念と一体感を求めるように、AIは「見えない友人」として、新たな形の精神的な支えとなるかもしれません。

ディストピアへの懸念とLazarte氏の楽観的展望

多くの人がAIコンパニオンの未来に「人間関係の希薄化」や「ディストピア」を見出す中、Lazarte氏は一貫して前向きな姿勢を崩しません。彼は、人間は常に新しいテクノロジーに対して恐れを抱くものだとし、AIコンパニオンがもたらすのは、孤立の解消、自己理解の深化、そしてより充実した人間関係への促進であると信じています。

彼が描く未来は、AIが個人の内面を深く理解し、その成長と幸福をサポートする究極のパートナーとなる世界です。それは単なる効率化を超え、人間の精神的な豊かさ、目的意識、そしてコミュニティとの繋がりを再構築する可能性を秘めていると Lazarte氏は考えています。


セクション4:成功を導く投資哲学:Benchmark GPとしての洞察

Victor Lazarte氏がBenchmarkのジェネラルパートナーとして実践する投資哲学は、彼の起業家としての経験と、人々に対する深い洞察に基づいています。彼は単なる財務的リターンを追求するだけでなく、創業者との深い人間関係と、彼らの潜在能力を最大限に引き出すことに重点を置いています。

BrexとMerkurの物語:若き才能への信頼と深い関係性

Lazarte氏の投資家としてのキャリアを象徴するエピソードが、Brexの共同創業者ペドロ・フランチェスキとの関係です。Lazarte氏が自身のモバイルゲーム会社をブラジルで運営していた頃、当時16歳だったペドロは、初期に設立した決済会社で投資家との不適切な契約により苦境に立たされていました。Lazarte氏には何の利害関係もなかったにもかかわらず、「この若者は非常に聡明で、成功するに値する」と感じ、弁護士と共にペドロの困難を解決するために奔走しました。

最終的にLazarte氏は、ペドロにブラジルの会社を手放し、米国で新たな事業を立ち上げるよう助言し、ペドロはその言葉に従ってBrexを創業します。そして、BrexのシードラウンドでLazarte氏は投資し、最初のボードメンバーとなります。この関係は、投資家への不信感を共有した初期の経験と、「お互いに助け合う」という深い絆から生まれたものです。

このBrexへの投資経験が、Merkur(以前はHeyGenとして知られていた)への投資に繋がります。Merkurの創業者がBrexの創業者たちに酷似していると感じた Lazarte氏は、彼らに投資します。Merkurはわずか11ヶ月で年間売上100万ドルから1億ドルへと急成長し、Brexも18ヶ月で同様の成長を遂げました。この2つの成功事例は、Lazarte氏が創業者に求める「特別な特性」を浮き彫りにします。

創業者に求める3つの資質

Lazarte氏が、成功する起業家に見出す資質は、通常語られるものとは一線を画します。彼は、特に若手創業者において、以下の3つの特性が重要だと語ります。

  1. オープンマインドだが、異論を唱える力(Disagreeable but Open-minded) 「彼らは非常にオープンマインドで、人の話に耳を傾け、学ぶ意欲が強い。しかし、最終的には自分の意見を貫き、たとえ相手を不快にさせても、異論を唱えることを恐れない」と Lazarte氏は説明します。この組み合わせは稀有であり、彼が投資する創業者(ペドロやMerkurのブランドン)に共通して見られる資質です。彼らは情報に耳を傾けつつも、独立した思考を持ち、群衆に流されない強さを持っています。

  2. 自由時間の過ごし方から読み解く情熱と執着 Lazarte氏がロシアの著名な投資家Yuri Milnerから学んだというこの洞察は、創業者の本質を理解するための強力な手がかりです。彼は創業者に「普段どのように一日を過ごしているか、特に自由時間に何をしているか」を詳細に尋ねます。 ペドロの場合、彼は自由時間にiPhoneがサーバーに送信するパッケージを追跡し、そのアーキテクチャを理解することで、iPhoneの「ジェイルブレイク(脱獄)」を世界で最初に発見した一人でした。これによって金銭的な利益を得たわけではなく、単に「技術的な深掘りを愛する」という彼の純粋な情熱と執着を示していました。 ブランドンは、Bill Gurley(著名なVC)のブログ記事を何年も遡って読み漁り、彼のポッドキャストを全て聞いて、ビジネスの仕組みを研究することに時間を費やしていました。これもまた、具体的な金銭的報酬のためではなく、「ビジネスの探求を純粋に愛する」彼の深い情熱を示していました。 Lazarte氏は、このように若い人々が、内発的な情熱に基づいて何かを深く探求することに膨大な時間を費やす時、その努力は時間と共に大きく複利効果を生み出し、非凡な成果に繋がると考えています。

  3. 深い業界知識と学習意欲 上記の2点とも関連しますが、単なる好奇心ではなく、特定の領域に対して深く掘り下げ、知識を吸収し、その知見を事業に活かそうとする意欲も重要です。ペドロは技術の仕組みへの執着、ブランドンはビジネスモデルへの執着を通じて、それぞれの分野で深い知見を蓄積していました。

Benchmarkの投資戦略と文化

Benchmarkは、その投資戦略と組織文化において、他とは一線を画す特徴を持っています。 少ない投資件数と深い関与: Benchmarkは非常に少数の会社にのみ投資します。これは、各社に対してより多くの時間を費やし、深い「コンテキスト(文脈)」を理解するためです。Lazarte氏は、ボードメンバーとしての価値提供は、過去のハイパーグロース企業の経験と、投資先の文脈を理解するための時間投入によって決まると語ります。 「創造的破壊」を厭わない精神と、柔軟な投資スタンス: Lazarte氏がBenchmarkに加入した際、既存のパートナーたちは「伝統に固執するベンチャー企業はすぐに時代遅れになる」と語り、彼に「共同創業者」として、必要であれば従来のやり方を壊すことさえ奨励しました。この「創造的破壊」の精神と、プロセスへのこだわりが少ない小規模なチームであるからこそ、市場の変化に迅速に対応し、柔軟な投資を行うことができると彼は考えています。 ボードメンバーの役割:創業者を「思考パートナー」として支援し、エコシステムの知識を触媒する: Lazarte氏はボードメンバーの役割を、ガバナンス(監督)ではなく、「創業者を触媒し、彼らの野心を増幅させる」ことだと定義します。シリコンバレーが世界のテック巨人を生み出す理由は、知識の共有エコシステムにあります。ボードメンバーは、このエコシステムから過去の成功事例や教訓を引き出し、創業者が必要とする知識や人材へのアクセスを助ける存在です。 特に、若手創業者が経験するであろう共通の課題に対し、Pedroのような先輩起業家との橋渡し役となることで、貴重な知識を共有し、成長を加速させることができます。 投資家が創業者に与える影響: Lazarte氏は、「投資家が創業者の助けになれるか」という問いに対し、強く「イエス」と答えます。彼は、Brexの創業以来、重要な人材採用の際には常にペドロと議論し、候補者との「クローズドコール」に数多く参加してきました。この深い関与があるからこそ、困難な状況に直面した際、彼がペドロにとって「共同創業者に最も近い存在」となり、誰よりも深い文脈を理解した上で助言できると語ります。

Peter Fentonの超能力

BenchmarkのパートナーであるPeter Fentonについて語る際、Lazarte氏は彼を「人を見抜く能力において、私が会った誰よりも優れている」と絶賛します。Fentonは、人と食事を共にすることで、相手の心を開かせ、数年来の知り合いでさえ知らなかった深い部分まで理解してしまうという「スーパーパワー」を持っていると Lazarte氏は語ります。この人間に対する深い理解力は、Benchmarkが最高の創業者と深い関係を築く上で、決定的な役割を果たしていることが伺えます。


セクション5:AIエコノミーのリアル:収益、バブル、そして社会変革

AIが牽引する現代の経済において、Victor Lazarte氏は従来の投資評価基準がもはや通用しないと指摘し、新たな視点から企業の価値を見極める必要性を訴えます。

SAS時代の投資ルールの終焉

「SAS(Software as a Service)は、ルールベースの投資が非常によく機能した一時期でした」とLazarte氏は語ります。かつては、「売上が1000万ドルに達すればカテゴリの勝者」といった明確な指標がありましたが、AI時代においてはこれはもはや真実ではありません。

AI時代の収益は、その「質」が大きく異なります。多くのAI関連の収益は「実験的」であり、その持続性や拡張性には疑問符がつくと彼は指摘します。例えば、ChatGPTの上に薄いワークフローを構築し、弁護士向けに需要レター作成ツールを提供するようなビジネスは、一見すると急速な収益成長を達成できるかもしれません。しかし、基盤となるAIモデル自体が改善されれば、その薄いワークフローの価値は減少してしまいます。

そこでLazarte氏は、前述の重要な問いを再提示します。「もしモデルが大幅に改善されたら、あなたの会社は悪くなりますか、それとも良くなりますか?」この問いに「良くなる」と答えられる企業こそが、AI時代における真の価値を持つと彼は強調します。

Merkurの事例に学ぶAI時代の価値創造

Merkur(旧HeyGen)への投資は、この新しい評価基準の好例です。Lazarte氏は、Merkurが「人材を置き換える」という最もエキサイティングな機会を捉えていると見ています。具体的には、採用活動におけるリクルーターの役割をAIモデルで置き換えることを目指しています。

なぜこれが有望なのか?Lazarte氏は次のように説明します。

  • 知識労働の置き換え: リクルーターのような知識労働をモデルで置き換えることは、非効率なプロセスを劇的に改善し、人間社会に多大な利益をもたらします。
  • 難しい問題の解決: 人材の面接は非常に難しい問題であり、イーロン・マスクやジェフ・ベゾスといったトップリーダーでさえ、この問題に多大な時間を費やします。モデルが改善されればされるほど、その価値は増大します。
  • データの特異性とネットワーク効果: 採用活動を通じて得られる具体的なデータ(従業員のパフォーマンスなど)をモデルにフィードバックし、モデルを調整することで、独自の価値を持つモデルを構築できます。さらに、プラットフォームに人が集まることで「マーケットプレイス効果」というネットワーク効果も生まれます。

また、Merkurに対する批判として「その収益は持続性があるのか?」という疑問に対して、Lazarte氏はAIモデルの進化プロセスから反論します。現在、AIモデルをさらに改善するための重要な手法として「純粋な強化学習(Pure RL)」が注目されています。これは、深い専門知識を持つ人間が、モデルが回答できない質問を作成し、その回答を評価するための「ルーブリック(評価基準)」を設定するというものです。モデルはこの評価基準に基づいて大量の回答を生成し、それを学習することで精度を高めます。

この「ルーブリック」を作成できる専門家を見つけ、彼らがモデルにとって難しい質問と評価基準を作り出すことは非常に困難な作業です。Merkurは、この「評価基準を作成できる人材(インタビュアー)」を見つけ、ラボに提供することで、AIモデルの進化に不可欠な役割を担っています。Lazarte氏は、「人間がコンピューターよりも優れた知識作業を行う限り、より良いモデルを生成するためのRL環境を作り出すための評価基準を作成する人々が必要とされるだろう」と述べ、Merkurの収益がAIモデルの進化に連動する、持続性のあるものであると主張します。

AI投資はバブルか?—Lazarte氏の「1兆ドル企業」論

AI投資の現在の価格プレミアムに対して、「バブルではないか?」という懸念がよく聞かれます。しかし、Lazarte氏はAIがモバイルやインターネットをはるかに上回る「大きなシフト」であり、「今後3年以内に1兆ドル規模の企業が生まれることは確実だ」と断言します。

彼の主張は、企業がソフトウェアに費やす費用が米国で約1兆ドルであるのに対し、労働力に費やす費用が約10兆ドルであるという事実に根ざしています。AI企業は、この巨大な「労働力予算」をターゲットにしているため、その成果はこれまでのテクノロジー企業と比較しても「桁外れに大きくなる」と予測します。

したがって、現在のAI市場における「高値」は、将来の途方もない成果を考慮すれば、必ずしも過大評価ではないという見方です。もちろん、個々の企業の中には過大評価されているものもあるでしょうが、「勝者のバスケット買い」という戦略は、平均的には報われると彼は信じています。


セクション6:AIが突きつける社会の課題と人類の未来

Victor Lazarte氏はAIがもたらす経済的恩恵を強く信じる一方で、それが社会にもたらす深刻な課題、特に富の再分配、知識労働の未来、そして民主主義への影響についても率直な意見を述べています。

知識労働の劇的な減少とその影響

Lazarte氏は、今後10年間で「今日の知識労働(コンピューターの前に座って行う仕事と定義されるもの)のわずか1%しか存在しないだろう」という衝撃的な予測を提示します。これは、大学卒業を控えた学生や、法学部を卒業する若者たちに「3年後にモデルができないこと」を見つけることの難しさを示唆します。

同時に、企業はコストを大幅に削減することでより価値が高まり、企業の所有者や創業者は「はるかに豊かになる」と彼は言います。ごく少数のチームが1兆ドル規模の企業を運営するようになるという未来は、「非常に不安定化させる力」であり、社会全体で議論すべき重要な問題であるとLazarte氏は認識しています。

AIが人々の能力を「拡張する」という主流の意見に異を唱え、「AIは完全に人を置き換える」と主張するLazarte氏の視点は、雇用問題の深刻さを強調します。企業が「新規採用はしないが、既存の従業員は維持する」と語るとしても、それは実質的な雇用削減に繋がり、労働市場に大きな影響を与えるでしょう。

民主主義と政治へのAIの影響

富の集中と知識労働の減少は、政治と民主主義にも深く影響を与えるとLazarte氏は分析します。 「多くの豊かさと富が存在する一方で、大多数の人々がその富にアクセスできない社会」—これは今日の格差社会をさらに極端にした未来の姿です。しかし、民主主義社会である以上、こうした状況は持続可能ではありません。

Lazarte氏は、AIが一般市民の「情報武装」を強化すると見ています。将来、誰もがポケットの中に「非常に強力なAIシステム」を持つようになることで、市民は特定の政治家が「一般市民にとって良い政策を採っているか」をAIに尋ねることができるようになります。これにより、国民は「自分にとって最善なこと」を追求するポピュリスト的な政策を求めるようになるでしょう。結果として、「富の大幅な再分配」を掲げる政治家が多くの票を獲得し、民主主義を「非常に不安定化させる」可能性があるとLazarte氏は警告します。

この未来では、現在の権力構造が揺らぎ、「支配者たちが自らの影響力を手放す」ことを余儀なくされるかもしれません。AIは、一般市民をより情報に通じさせ、彼らにとって何が最善かを理解させることで、富の集中と相まって、社会的な不満と変革への圧力を高めることになるでしょう。

UBIへの懐疑:人間にとっての「目的」の重要性

このような未来において、富の再分配の手段としてしばしば議論される「ユニバーサルベーシックインカム(UBI)」に対して、Lazarte氏は懐疑的な見方を示します。 「人類は目的を必要とします」と彼は断言します。「もしUBIによって目的が取り除かれたら、人々は『釣りをしたり絵を描いたりする』と言うかもしれませんが、人間の心理はそうは機能しません。」彼は、依存症、薬物乱用、ギャンブル、売春といった「人間の暗い側面」は、目的の喪失と密接に関係していると指摘します。

Lazarte氏にとって、UBIは単に富を分配するだけでなく、人間の根本的な「目的意識」を奪いかねない危険性をはらんでいるのです。

米中AI競争と地政学的安定化要因

社会が内部的な対立に直面する可能性がある中で、Lazarte氏は「中国」の存在が「非常に安定化させる力」として働くというユニークな視点を提供します。

「米国は現在、外部からの脅威に直面しており、内部的な対立に多くの時間を費やすことはできません」と彼は語ります。なぜなら、「非常に強力なAI」を誰が最初に手にいれるかという非常に重要な局面において、それが「米国」である必要があるからです。もし米国が内部対立に時間を浪費すれば、中国が先にその目標を達成する可能性があると Lazarte氏は懸念します。

「中国は米国を団結させる共通の敵」として機能し、米国のAI開発競争における集中力を高めるという見方です。

Lazarte氏は、中国が米国よりも優れた労働倫理と人口を持つことを認めつつも、シリコンバレーのような「知識のネットワーク効果」が米国の最大の強みであると強調します。現在、AIの製品化においてはChatGPTを筆頭に米国がリードしていると Lazarte氏は考えていますが、中国が裏でどのようなAI兵器やデータ収集戦略(TikTok、Temuの例)を展開しているかについては、「彼らを過小評価してはならない」と強い警戒心を示します。

この米中間のAI覇権争いは、今後の世界情勢を決定づける最も重要な要素の一つであり、社会の内部的な対立を抑制し、ある種の「安定化要因」として機能するというLazarte氏の洞察は、非常に示唆に富んでいます。


セクション7:日常生活と学習の変革:AIがもたらす驚異的なスピード

Victor Lazarte氏は、AIの社会浸透と変革のスピードについて、一般的な予測をはるかに超える速さで進行すると見ています。そして、その影響は私たちの日常生活や学習のあり方にも深く及ぶと語ります。

AIの採用スピード:予想を超える速さ

「人々は1年でできることを過大評価し、10年でできることを過小評価する」という格言がある一方で、Lazarte氏はAIに関しては「この格言の適用が難しい」と指摘します。わずか3年前にはChatGPTのようなAIアシスタントは存在しませんでしたが、現在では毎月10億人近い人々がこれを利用し、生活に意味のある変化をもたらしています。この驚異的な普及速度から、彼は「AIは人々が信じるよりもはるかに速く、次の5年間で人々の生活を根本的に変えるだろう」と予測します。

未来の「盲目的な信頼」:アプリが指示し、人間が従う世界

Lazarte氏が描く、AIがもたらす最もクレイジーでしかし避けられない未来の一つが、「アプリが指示し、人間が盲目的にそれに従う」世界です。彼は、将来私たちが目覚めた時に、スマートフォンのアプリが「これをしなさい」と指示し、私たちはその理由を完全に理解せずとも、信頼してそれを行うようになるだろうと語ります。そして、その指示に従った結果、私たちはより幸福になっていることに気づき、徐々にアプリを信頼するようになるというのです。

この兆候はすでに始まっています。自己啓発や健康管理のためのコンパニオンアプリ(Finchのような「セルフケアペット」)は、毎日の運動や水分摂取、投薬の管理など、簡単なルーティン形成をサポートしています。Lazarte氏自身も、毎朝20分の運動を習慣にする上で、こうしたアプリが「もしX日間続ければ、あなたはより良くなるだろう」と促してくれる未来を想像します。

最終的には、AIは私たちよりも賢くなり、私たちの長期的な目標を理解した上で、「この本を1時間読みなさい」とか「あの人に会いなさい」と指示するようになるでしょう。そして私たちは、そのAIの判断を完全に信頼し、それに従うようになるという、SFのような未来が現実のものとなると Lazarte氏は予測しています。これは、AIが私たちの生活における意思決定の中核を担うようになる、極めて深い変化を意味します。

若者へのメッセージ:コンピュータサイエンスを学ぶことの価値

このような未来を前にして、大学に進学する若者たちにどのようなアドバイスを送るべきかという問いに対し、Lazarte氏は一般的な意見とは異なる、しかし非常に説得力のある見解を提示します。多くが「脳外科医や歯科医になれば、AIに置き換えられる心配はない」と考える中、Lazarte氏は「コンピュータサイエンスを学ぶべきだ」と強く主張します。

彼は、「計算機が発明される前には『人間の計算機』がいたが、計算機が発明されたからといって人々が数学を学ばなくなったわけではない」という類推を用います。むしろ、人々は数学を学び続け、それがテクノロジーを理解し、より高度な問題を解決するための基盤となりました。

同様に、AIがコードを書けるようになったとしても、コンピュータサイエンスを学ぶことは重要です。なぜなら、

  • 技術の理解: AIという「技術」そのものを深く理解するための基礎となるから。
  • 転移学習の価値: コードを学習するモデルが他の多くのことにも応用できる「転移学習」のように、コンピュータサイエンスで培われる「非常に論理的であること、大きなタスクを小さなタスクに分解し、非常に厳密であること」という思考プロセスは、今後も非常に価値の高い能力であり続けるからです。

Lazarte氏は、たとえ将来的にプログラマーにならなかったとしても、コンピュータサイエンスを学ぶことで得られる「技術的な基盤」と「論理的思考力」は、AI時代において極めて有利な資産となると信じています。


セクション8:BenchmarkとVictor Lazarte氏の未来像

Benchmarkのジェネラルパートナーとして、Victor Lazarte氏は組織の未来、自身の役割、そしてAIが人類にもたらす究極の可能性について、明確なビジョンを持っています。

Benchmarkの進化と「絶滅」の回避

Benchmarkのような老舗VCが「絶滅」を回避し、常に最前線に立ち続けるためには何が必要かという問いに対し、Lazarte氏は「私たちが最大化しようとしているのは、今後10年間で生まれるであろう10兆ドル規模の企業に、私たちが数多く関与し、それらの創業者たちと深い関係を築くことです」と答えます。

そのために重要なのは、「創業者にとって、Benchmarkがなぜ数ある選択肢の中で常に最適なパートナーであるか」を明確にすることです。Benchmarkは、常に「私たちが望む企業とパートナーシップを組む機会がある」とLazarte氏は語りますが、彼らが抱える最大の課題は、そもそも「Benchmarkの投資対象に見えない」と多くの創業者が考えているために、彼らの目に触れない機会が多数存在することです。

そこで、Lazarte氏は「Benchmarkラウンド」の定義を明確にする必要性を説きます。それは「非常に有能な創業者」が「非常に大きな市場」を狙っている場合であれば、それが500万ドルのシードラウンドであろうと、2億ドルのレイターラウンドであろうと、Benchmarkの投資対象となるということです。ファンドサイズが投資の制約になることはなく、実際に彼はHeyGenに5500万ドルの初回チェックを投じています。これはBenchmarkの柔軟性と、創業者の可能性への信頼を示しています。

Victor Lazarte氏が描く10年後の自分

Lazarte氏が2034年に振り返った時に達成したい目標は、シンプルかつ壮大です。 「最も重要な企業の一員となること」—それは、初期のボードメンバーとして関わることであろうと、共同創業者として自ら事業を立ち上げることであろうと、彼はAIが人類の最大の課題を解決する物語に不可欠な一部として存在したいと願っています。

彼にとってAIは、教育、セキュリティ、そしてコンパニオンシップといった多岐にわたる分野で、人類の生活を根本から向上させる力を持つものです。そしてLazarte氏は、これらの変革的な企業の誕生と成長に貢献し、「彼らの物語の重要な一部となること」こそが、自身の究極の目的であると語ります。

最後に、彼が自身の信念を象徴する形で推薦した公募株はDuolingoでした。彼はDuolingoが「非常に巧妙に(sneaky in a good way)」言語学習アプリから始まり、最終的には「誰もが利用できる無料のAI家庭教師」となり、教育という人類の根幹を担う非常に価値のある企業に成長すると予測しています。これは、AIが単なるビジネスツールを超え、人類の普遍的なニーズに応える存在となるという彼の信念を強く反映しています。


結論:AI革命がもたらす挑戦と機会、そして人類の未来への希望

Victor Lazarte氏の洞察は、AIがもたらす未来が、単なる技術的な進歩に留まらないことを鮮明に示しています。それは、ビジネスモデルの根幹を揺るがし、社会構造を再構築し、さらには人間関係や幸福の定義といった私たちの最も根源的な部分にまで影響を及ぼす、真の革命です。

彼は、AIが多くの知識労働を置き換え、富の集中と社会の不安定化を招く可能性を認識しつつも、この技術が最終的には人類に計り知れない利益をもたらすと信じています。AIコンパニオンによる孤独の解消、自己理解の深化、教育の民主化など、 Lazarte氏が描く未来は、時に衝撃的でありながらも、深い希望に満ちています。

起業家、投資家、そして一般市民である私たち全員が、このAI革命の波を乗りこなし、その恩恵を最大限に引き出すためには、 Lazarte氏のような先見の明を持つリーダーたちの洞察に耳を傾け、積極的に学び、行動することが不可欠です。

未来を予測するのではなく、現在起こっていることを深く理解し、その上で大胆なビジョンを掲げる。オープンマインドでありながら、自身の信念を貫く。そして、表面的な効率化に留まらず、人間の根源的なニーズに応える価値創造を目指す。これこそが、AI時代を生き抜く私たちに求められる姿勢ではないでしょうか。

AIが人類の未来をどのように変えていくのか。その壮大な物語の中で、私たちはどのような役割を果たすことができるでしょうか。Victor Lazarte氏の言葉は、その問いに対する深く、そして勇気ある答えを私たちに与えてくれます。